存在と差異

es

『存在と差異―ドゥルーズの超越論的経験論
 江川隆男 知泉書館 2003

ドゥルーズの哲学は、『エチカ』の第五部―平行論の形成の秩序、すなわち、身体の〈器官-存在〉から身体の本質(器官なき身体)への脱-有機体化(臨床の問題)のもとで、感情から出発して共通概念の形成を問題にし、さらにそこから直観知を問う速度の次元(批判の問題)―を再-開する哲学であり、本書において最も強調される〈反-実現〉論を中心とした「超越論的経験論」もまさにそのための諸問題を構成するものである。(p14-5)

自己を脱-根拠化させるような諸要素をその同一の自己が産出すると同時に、それら諸要素によって当の原因として自己が実在的に定義されるという意味での自己原因、それが永遠回帰である。(p237)