天然知能

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 『天然知能』
 郡司ペギオ幸夫 講談社 2019



 「おのずから」から「みずから」への変化自体を取り込んだ描像、それが一・五人称的描像であり、天然知能なのです。文脈の軸を見出し、特定の文脈の外部(際限のない文脈)を見出した途端、私たちは、常に「おのずから」と「みずから」の間を際どく揺れ動く、天然知能全開の存在となるのです。(p103)