ジル・ドゥルーズの哲学

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『ジル・ドゥルーズの哲学―超越論的経験論の生成と構造
 山森裕毅 人文書院 2013


潜在的なものとは理念=問題であり、現働化とは解の生産である。潜在的なものは規定作用により、そこに含まれる特異点の配分が探られる。それが差異化=微分化の過程である。その配分に従って量化可能性と質化可能性が構成される。そして、時-空的力動において強度が量や質として展開されることになる(ドゥルーズの超越論的感性論)。これが異化=分化の過程であり現働化であって、さらにはドラマ化といわれるものである。(p195-6)