ウィーン

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『ウィーン―都市の近代
 田口晃 岩波書店 2008


一九世紀後半にウィーン市が自治権を回復し、一九三四年ファシズム体制のもとで自治権を喪失するまでのほぼ八〇年、自由主義市政からキリスト教社会党市政を経て、戦間期の社会民主党市政まで、種々の対立を引き起こしながら、それぞれ、どのような市政を展開し、事績を残してきたのか、つまりはウィーン都市政治の近代を、そこでの人々の多種多様な生き方、暮らし方にも触れながら、眺めてみてはどうであろうか。(pⅱ)