『ネルヴァル覚書』
入沢康夫 花神社 1984
いま、一八四一~四二年にネルヴァルの書き遺したものを通して、私たちは次のことを断言してもいいところまで来ているのではないだろうか。ネルヴァルの狂気との出会いは、はなはだ逆説的ではあるが、意識的な「詩」の追究の開始と不可分に重なり合っている、と。以後十三年の彼の「生」は、その追究、その着実なプログラムの一歩一歩を証すことになる、と。(p271)
『ネルヴァル覚書』
入沢康夫 花神社 1984
いま、一八四一~四二年にネルヴァルの書き遺したものを通して、私たちは次のことを断言してもいいところまで来ているのではないだろうか。ネルヴァルの狂気との出会いは、はなはだ逆説的ではあるが、意識的な「詩」の追究の開始と不可分に重なり合っている、と。以後十三年の彼の「生」は、その追究、その着実なプログラムの一歩一歩を証すことになる、と。(p271)