資本論を読む 上

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『資本論を読む 上』
 ルイ・アルチュセール/ジャック・ランシエール/ピエール・マシュレー
 今村仁司訳 ちくま学芸文庫 1996



われわれは別の世紀に生きているのだ、多くの水が橋の下を流れたのだ、われわれの問題はもはや昔と同じではない、などと反論しないでいただきたい。われわれが語っているのは、まさに、まだ流れ去っていない生き生きとした水のことである。人々が彼らの渇きをいやすために掘られた泉、しかし恐怖のゆえに耐えがたい泉を、頑固なまでに永久に壁のなかに塗りこめ、地下深く埋め込もうと努力する多くの歴史的実例を、われわれはスピノザの例をはじめとして知っている。(p56-7)