女と男と帝国

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『女と男と帝国』
 丹生谷貴志 青土社 2000


人間の陰鬱さに抗すること。これがスピノザのすべてであるだろう。言い換えれば、人が「外部」と呼びならわして自らの領域から分割し、忌避し、怯え、敵対し、或いは聖別してきた拡がりの総体を、人間の(犬の)テリトリー=世界素材=属性として、可能態として内在する所与、「掟の門」としてそのままの姿において開放することがそこでは問題となっているのである。(p151)