
『アジェンデと人民連合―チリの経験の再検討』
J・E・ガルセス 後藤政子訳 時事通信社 昭54
結局、この反革命技術は有効に作用したわけであるが、それは、この技術が人民運動のそれよりも、ある意味では、発達していたことを示すものであろう。また、一九七〇年から一九七三年までのチリでそれが成功したということは、資本主義体制の優位が危機にさらされている他の地域においても、この方法が再び使われるであろうことを示すものである。 人民連合政府の歴史の重要な局面、その中でも戦略面に関しては、その性質上、政府の最高指導部しか知らないことがたくさんある。それを知らずして、この歴史的な「チリの経験」を理解し、解釈するのは困難である。