感情論理

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『感情論理』
 ルック・チオンピ 松本雅彦・井上有史・菅原圭悟訳
 学樹書院 1994


感情論理は、単に感情的・認知的のみならず、身体的・物質的であると同時に精神的・非物質的なものである。つまり感情論理のなかでは二つの極性の対立部分が一つにまとまっており、この統一は極めて独特の仕方で「二重」と「非二重」として現れる。これは、ヘラクレイトスから現代まで自然や精神のなかに繰り返し想定されてきた構造、つまりあらゆる存在物の逆説的な基本的極性構造の―特に重要な―表現であるといってもまちがいではない。その根拠は、今日の科学的思考、特にシステム理論的-サイバネティックス的な思考のなかで均衡プロセスが果たす中心的役割のなかに見出すことができよう。(p87)