事の次第

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『事の次第』
 サミュエル・ベケット 片山昇訳 白水社 1972


その声からそれらすべてをあのほんのちょっぴりのなかから残ったわずかを聞き取ってわたしは自分に名をつけたあえぎがとまるするとしばらくわたしはあの古いわずかなものになるぺちゃくちゃわたしたちみんなわたしたちが上首尾に存在したことになるかぎりわたしたちみんなの昔の声のだんだん細くなってゆく聞こえると思えば聞こえるわずかなものにここで何かがまちがっている(p198)