カオスモーズ

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『カオスモーズ』
 F・ガタリ 宮林寛・小沢秋広訳 河出書房新社 2004


欲動よりも機械を、リビドーよりも流れを、自我のさまざまな審級や転移より実存的領土を、無意識のコンプレックスや昇華作用より非物体的宇宙を、シニフィアンよりカオスモーズ的な実体を語ること。世界を上部構造と下部構造に区切るより、存在論的諸次元を円環状に枠付けることは、単に語彙の問題ではありません。諸々の概念的ツールは、可能なるものの領野を開いたり閉じたりし、潜勢力の諸宇宙の触媒になります。そこから生まれる実践的成果は、しばしば予知しがたく、遠く遅延されています。それらのうちのどれが、他のものにより、他の用途のために、再び拾い上げられるのか、それらがどのような分岐につながるのか、いまはだれにもわかりません。(p200)