時間と空間

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『時間と空間』
 エルンスト・マッハ 法政大学出版局 1977

私は既に、自分はいささかも哲学者ではなく、一介の自然科学者にすぎない、とはっきりと宣言しておいた。にもかかわらず、人が私のことを時にいささか仰々しく哲学者の側に数え上げているのであれば、それは私の責任ではない。しかしながら、当然にも私は、たとえばモリエールの医者が彼の患者に期待したり要求したりするような、個々の哲学者の処方に盲目的に身を任せるていの自然科学者であろうとも、思ってはいないのである。(p4)

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