『南方熊楠、独白―熊楠自身の語る年代記』
中瀬喜陽編著 河出書房新社 1992
クロポトキン 明治三十年(一八九七) 三十一歳
クロポトキンという人は、私が二十余年前大英博物館に居たとき、侯爵(注、徳川頼倫)と鎌田栄吉氏とが尋ねてきて、其時隅の方で何か書いていた老人がそのクロポトキンで、此老人の説など、そう新しいものではない。(p68)
『南方熊楠、独白―熊楠自身の語る年代記』
中瀬喜陽編著 河出書房新社 1992
クロポトキン 明治三十年(一八九七) 三十一歳
クロポトキンという人は、私が二十余年前大英博物館に居たとき、侯爵(注、徳川頼倫)と鎌田栄吉氏とが尋ねてきて、其時隅の方で何か書いていた老人がそのクロポトキンで、此老人の説など、そう新しいものではない。(p68)